ナインティナインのオールナイトニッ本 (vol.1)10年ほど前、深夜までの仕事の後、クルマで聴いていたのをキッカケに、ずっと聴いているのが「ナインティナインのオールナイトニッポン(ANN)」。
お笑いの人は、テレビよりラジオの方が何倍も面白いことがあって、ナイナイの場合は特にその傾向が顕著。台本があって、あくまで演出させられている演者でしかないテレビと違って、自ら主体となって語れるラジオでは、まるで別物になるのは当然なのだけれど(たけしや松っちゃんが映画に活路を見いだしたのは、やっぱり「セルフプロデュース」に尽きるからだよね)。
ナイナイは今でも未完成な芸人さんだと思うんだけれど、初期はもっと酷かった。岡村さんが尋常じゃないトガり方をしていて毒を吐き、やべっちがさらに煽るという傍若無人ぶりだった。あまり下積みがないまま売れてしまって、周りの大人が信じられない、といった風に。
ナイナイのANNは15年以上の歴史を持つ、ANN史上で最長の番組なんだけれど、その初期のトガりっぷりが良く分かるのが、この一冊。ムック形式の本には、当時の歴史が。付録のCD2枚には、付随したベストトーク集が収録されている。
ラジオ本というと、だいたいネタハガキの総集編など、簡単に作れるファンアイテムになっていることが多いんだけれど、これは良くできている。若干ボリュームの薄さを感じるけれど、全部で5冊刊行される予定であることと、CDが2枚付いて1,000円であることを考えれば、十分許容範囲であろう。
ナイナイのANNのヘビーリスナーから、全く聴いたことのない人の「初めてのナイナイのANN」的なアプローチまで守備範囲の広い、良くできた一冊。(★★★★★)








